多品種少量生産により大規模な設備からお客様のニーズに合った設備の導入が進む昨今に於いて、
同じような部品や同構造を持つ設備も多数存在します。
その設備の保守管理をする上で、予防保全はとても重要となってきます。
今回は、その予防保全項目の標準化について、ご紹介したいと思います。
なぜ重要?予防保全項目の標準化
点検項目の標準化の重要性について、
言い換えれば、点検の作業品質を標準化することの目的は以下となります。
点検のバラつきや点検漏れをなくすことで不具合を未然に防ぐことです。
作業者の誰もが同じ目線で点検をすることができれば、
突発的な不具合の低減だけでなく、チョコ停の発生頻度改善にも貢献することができます。
標準化する項目の重要性
保全項目の標準化ができれば、日々の管理精度が格段と上がることが期待できるでしょう。
ただし、この標準化する過程で注意して頂きたいことが1つあります。
それは、何を標準化するかということです。
精度が低い点検項目を標準化しても効果が限られることでしょう。
これまでの実績から故障率を洗い出し、それを基に点検項目や周期を設定していく必要があります。
最低限網羅しておきたい項目
1つの設備に対して、最低限網羅しておきたい項目は、
部位やその部位に使用されている部品、部品の点検項目、どのように点検を行うのか、
その際のOK/NGの判断基準、点検や交換の周期、点検をする際の設備状態(稼働中/停止中)となります。
前回点検した履歴や交換日なども管理指標として重要となってきますが、
ベースは点検項目の確立が最も重要となります。
まとめ
様々な動力を用いて、多くの設備を動かしていると思いますが、
同じ工場内だけとは限らず、離れた場所でも同様に商品を製造、生産、搬送していると思います。
その全ての設備に於いて、抜け漏れなく標準化はできていますでしょうか。
もし出来ていなければ早速展開を検討してみてください。
点検工数の把握やその点検に費やしている費用を同じ基準で把握することができ、
今後の保守管理を考える上で、非常に役に立つと考えます。
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