設備の維持管理をしていく上で、定期的なメンテナンスが重要になってきます🔨
主要な設備程、故障した際の影響が大きくなってしまい、
長時間停止を余儀なくされることも珍しくありません。
人による点検では、どうしてもバラつきが生じてしまいます。
その作業品質のバラつきを標準化する意味で、振動計の導入を検討してみてはどうでしょうか。
保全の種類
保全の種類は、大きく3つに分類することができます。
「予防保全」「事後保全」「改良保全」となります。
簡単に各保全の内容を見ていきましょう。
予防保全
予防保全は、設備が故障や不具合を発生させる前にメンテナンスを行います。
TBM(Time Based Maintenance)やCBM(Condition Based Maintenance)がこれに含まれます。
日常点検や定期的な部品交換を行いますので、コスト面でデメリットになる反面、
管理精度を向上させれば、突発故障を高い確率で防ぐことができます。
事後保全
事後保全は、設備が故障や不具合を発生した際に、その障害を取り除く保全活動を指します。
突発的な故障に対して、直ぐに修理などの保全作業を行うことが含まれる他、
代替機への切り替えを行い影響を最小限に抑える活動も含まれます。
切り替え中に故障や不具合を発生させた設備の復旧作業を行います。
日々の点検や保全作業費が発生しない反面、復旧に時間を要したり予備部品を確保しておく必要があります。
又、同様の機構を要している設備が複数存在する場合、事後対応では追い付かなくなる可能性もあります。
改良保全
改良保全は、設備が今後同様の故障や不具合を発生させないために、設備自体を改善する活動です。
点検方法を簡易化したり、部品の寿命を延ばしたりすることで再発防止を図っていきます。
別途具体的な改善内容をご紹介していきたいと思います。
振動計システム
メリット
近年では、予知保全に分類されることもある振動計システムの活用。
変位や速度、加速度を定期的に数値として把握することで、故障や不具合が発生する前に
兆候を捉えることができます。
シャフト摩耗やベアリングの不具合だけでなく、ベルトの蛇行や劣化具合も事前に察知できる
高性能はシステムも存在します。
注意報や警報として、知らせてくれる機能も存在するため、抜け漏れ防止にもなります。
ただ、導入費用も高くなる傾向があるので、その場合はハンディTypeの振動計を検討してみては
どうでしょうか。
測定箇所を予め決めておき、定期的に測定することで作業品質を向上させることができます。
何れにおいても、これまで個人のスキルに頼ってきた保全作業を数値化して見える化させることで
管理精度向上を図ることができます。
注意点
既に故障や不具合が潜在する設備を基準に数値化してしまうと、その後の保全活動に影響が生じるため
正常な設備の状態を把握するようにしましょう。
同じ設備でも部位ごとで閾値も違います。隣接する設備の振動を拾うこともあります。
又、ボルトの閉め忘れによる振動や振動計自体の取り付け場所を誤った場合も普段と違う数値が
計上されます。
まとめ
振動計システムの導入を行うことで日々の点検の作業品質を向上させると共に、
これまでTBMベースで行っていた保全作業をCBM化にすることで保全費用を大きく削減することもできます。
是非導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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